『ゆう』が抜けとる!
桜そろそろ終わりますm(_ _)m
今年もありがとう♬
三省堂 大辞林
がん ば・る ぐわん- [3] 【頑張る】
( 動ラ五[四] )〔「我(が)に張る」または「眼(がん)張る」の転という。「頑張る」は当て字〕
①
あることをなしとげようと,困難に耐えて努力する。 「 - ・って店を持とう」 「負けるな,-・れ」
②
自分の意見を強く押し通す。我を張る。 「ただ一人反対意見を述べて-・る」
③
ある場所を占めて,動こうとしない。 「入口には守衛が-・っている」
眼張る(眼を張る)
我張る(我を張る)
頑張る(頑なに張る)
がんばるって。。。
何ともこわい言葉よね(T^T)
張って張って張って。。。
そんなことしてたら
そのうち、、、
ぷっちん。。。
ってちぎれちゃいそうσ( -ω- ; )
ピンと張った糸にも
『ゆう』
というものがある。
(漢字出てこないや。。。)
古物を扱ってると
古布や古い着物や反物なんかも
沢山触れることになる。
そんな時
両手でパンパンと掴んで
洗濯物を干す時のように
引っ張るのだ。
そんで
「こりゃあゆうがぬけとるわ!」
って言ってはポイッ(´・ω・`)σ⌒・
方言なのか?
調べても出てこないσ( -ω- ; )
(調べ方がおかしいのか?それともゆうではなかったのか?)
子供だった私は
意味がわからないまま
ただただその仕分けを
眺めていた。
どうしても分からないので
「何がぬけてるとダメなん?」
と仕分けする親父に聞いてみた。
すると親父は
「見とけ」
とだけ言い
先ほどポイッと仕分けた古布を
私の前で再び
パンパンと洗濯物のように
引っ張った。
さっき見ていた時より
大きな音がするほど
パン!!パン!!と
バリッ!!!と大きな音を立て
古布が真っ二つに裂けた。
「ゆうが抜けた糸はこんくらいで千切れてしまうからあかんのや。糸だけとちゃうんやぞ、何でもこのゆうが抜けたらおしまいやな。」
「へー!!」(*゚O゚*)))
それからは
コツコツと小突いてみたり
ギュッギュッと押してみたり
ピッピッとひっぱってみたり
色んなもので試すようになり
感覚で
ゆうの
あるもの
ないもの
が分かるようになっていった。
あれから私も大人になり
このゆうと言うものが
余裕や余白のようなものだと
置き換えられるようになった。
『人にもゆうって必要だな。。。』
さすがに人は
コツコツ小突いたり
引っ張ったりは出来ないが
会話をしていると
その時の感覚とよく似たものを
感じるようになった。
『人のゆうは物とは違って、ある時とない時があるんだなぁ。。。いつもあるとしたらきっとしなやかな心で居られそう♪』
気持ちが
しんどかったり
辛かったり
した時は
昔見た
パンパンッ!!としても
キュッと再び引き締まる
布がイメージで出てくる。
『ゆうがたっぷりある状態♪』
しなやかで
弾力があって
柔らかい
そんなイメージだ。
頑張る時とは
ゆうがあって
しなやかな心が
準備されている時
それは
どんな苦難で曲げられたとしても
しなやかにスッと戻れる余裕のある時
ゆうが抜けている時は
パンパンッ!!と張ると
あの時の古布のように
バリッ!!と裂けてしまうんだよ。。。